妊婦と歯科の関連

2022.08.16

こんにちは歯科衛生士の中村(旧姓桑重)です。
毎日信じられないほどの暑さが続きますが、皆さん体調は崩してないでしょうか?
熱中症予防を忘れずに行っていきましょう。

さて、今回は私自身が妊娠していることもあり「妊婦と歯科の関連」についてお話しさせていただけたらと思います。

「妊娠すると歯周病になりやすい」

と聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか?

これは、妊娠により女性ホルモンが急激に増加することで歯周病の原因菌が増えてしまい、また唾液も普段より粘っこくなってしまって、お口の中の清潔さが保たれなくなって歯茎が腫れてしまったり出血が起こりやすくなるとされています。

またつわりによって、常に何か食べていたり、嘔吐して口の中が清潔でなかったりすることや、歯磨きが以前のようにできなくなることで、お口の環境は悪化してむし歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。

しかし、私もつわりを経験しましたがこんなに嘔吐して苦しいなか、丁寧な歯磨きなんてできない!と歯科衛生士ながら思ってしまいました。

そこで今回は私の対処方法ではありますが、

「妊娠中の口腔ケア」
について紹介させていただきますね。

まず、最もつわりのひどい時期、立って歯磨きなど到底できません。
そういう時は、お水か洗口液を使って強めのうがいを何度もして過ごしていました。

少し気分が良くなると、私の場合、口の中が汚れていると気分が悪くなっていたので、短い時間の歯磨きを日に数回行っていました。

また、つわりが終わっても歯磨きしていると嘔吐反射が出て、吐きそうになることもしばしば。

そんな時は満腹時を避けて歯磨きをし、それでも苦しい時はまず下の歯を磨き、しっかりうがいしてしばらく時間を空けてから上の歯を磨くというように、全体を分けて磨いています。

また、一般的な手用の歯ブラシだと、どんなに頑張ってもきちんと磨くのに5分以上かかってしまいます。
そこで、私は医院で以前購入していたブラウンの電動歯ブラシをよく使用しています。手で磨くよりも効率的にきれいになるため、2〜3分でツルツルに磨くことができます。

歯は一生物で、永久歯は二度と生えてきません。
妊娠中の辛い時期も工夫して口腔内の清潔を保ち、気持ちよく赤ちゃんを迎えてあげたいですね。