ブラキシズム〜無意識の怖さ〜
2021.11.17
こんにちは。歯科衛生士の中嶋です。
朝晩の寒さが増し、木々も紅葉して、季節の移り変わりを感じます。
寒くなると朝なかなか布団から出れず、起きる起きないの戦いが今年もそろそろ始まりそうです。
さて、私ごとですが、就寝時マウスピースを入れています。
歯ぎしりがひどく、歯ぎしりから歯を守るためです。
当院にお越しの患者さんもマウスピースを使っておられる方も多くいらっしゃいますが、
マウスピースには、
・歯のすり減り防止
・歯ぎしりの力を分散
・歯の保定
・顎関節の負担を軽減する
などの効果があります。
みなさんは
「ブラキシズム」
という言葉をご存じでしょうか?
ブラキシズムとは歯ぎしりや噛みしめの総称で、無意識のうちにくいしばったり、歯をこすり合わせてしまうなど、上下の歯が不必要に接触している状態のことです。
本来、リラックスした状態では上下の歯の間には隙間があって食事や会話の時以外は触れ合うことがありませんが、歯ぎしりや噛みしめで上下の歯が触れ合っていると長時間にわたって歯や顎に力がかかり、歯や歯を支えている組織に負担をかけてしまいます。
歯ぎしりは、成人の約80%にあるといわれており、私自身も就寝時に無意識に歯ぎしりをしてしまっています。
歯ぎしりをすることによって、
・歯がすり減る
・知覚過敏で歯がしみる
・歯が割れる、折れる
・顎関節症
・片頭痛、肩こり
など様々な影響がでてきます。
最初は私もマウスピースを入れることになかなか慣れず受け入れられませんでしたが、
歯を守るため、と決意新たに今は毎日装着しており、マウスピースを入れることにより安心感さえ感じるようになりました。
そして、日中も歯と歯が接触した状態が続かないように気をつけています。
ブラキシズムは無意識にしてしまう癖のようなものなのでなかなか予防することは難しいですが、歯を失う原因にもなり得るものなので、歯を守るうえではとても重要です。
気になる症状がある方はご相談くださいね。