口腔機能低下症について
2020.11.14
こんにちは!歯科助手の菅原です。
今回は、口腔機能低下症についてお話したいと思います。
健康寿命を延ばすためには、
歯の本数を保つことや入れ歯を装着することにより
噛み合わせを維持することが非常に大切です。
しかし、それだけではお口の機能は保てません。
お口の周り、舌、喉の筋肉が働くことにより口腔は機能します。
加齢に伴い足腰の筋肉が衰えると同じように口腔周囲の
筋肉、舌、喉の筋力も弱くなり徐々に役割もはたせなくなります。
これを口腔機能低下症と言います。
こんな症状はでていませんか?
□発音がはっきりしない
□食べこぼしが多くなった
□わずかなむせ
□噛めないものの増加
□口の渇きが気になる
上記の項目に該当するものがあったら
口腔機能低下症の疑いがあります。
口腔機能低下症は
7つの症状
~口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、
舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下~
のうち3項目以上該当すると口腔機能低下症と診断されます。
それぞれ7つの項目に対して検査があります。
どんな検査をするの?
1.口腔衛生不良
舌に付着している汚れの状態をみて診断します
2.口腔乾燥
舌尖に測定器をあて湿潤度を測定します
3.咬合力低下
残存歯の数を数えます
4.舌口唇運動機能低下
5秒間(パ)(タ)(カ)をそれぞれ繰り返し発音して頂き
1秒あたりの発音回数を計測します
5.低舌圧
舌圧測定器を用いて舌圧を測定します
6.咀嚼機能低下
測定用のグミを噛んでいただきグルコース濃度を測定します
7.嚥下機能低下
検査用の質問票がありますのでご回答して頂きます
以上が検査方法になります。
当院では、口腔機能低下症の検査を行い
口腔機能低下症と診断された場合口腔機能回復の為の
対策を提案させて頂きその後の経過、回復状態を
定期的にチェックさせていただいています。
診断をご希望に方は、お気楽にご相談ください。
オーラルフレイルとは、
口の虚弱(ささいな口の機能の衰え)という意味です。
オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばしましょう!!