「うがい」は感染予防となるか?
2021.06.05
こんにちは歯科医師の中村です。
今年は梅雨入りが早かったですね、青空が待ち遠しいい今日この頃です。
さて、先日コロナワクチン2回目接種を受けてきました。
気になる副反応は1回目より2回目のほうが顕著に出ました。
1回目は打った当日に接種箇所が重くて、触ると痛い程度でした。
一方、2回目は2日目から3日目にかけて38℃の発熱と倦怠感や吐き気があり、
頭痛は5日目まで続きました。
ネットで副反応について調べてみると多くの人と、同じような反応だったようです。
一般的な反応として、2回目の接種の後に発熱、倦怠感、頭痛、筋肉・関節痛などが
2~3日目にかけて生じ、長い人は1週間程度続くそうです。
接種後に発熱した場合は、解熱鎮痛剤のカロナールを服用すれば熱は下がります。
一般接種も始まっておりますので、皆様がコロナワクチンを打つ、打たないを決める際の参考にしてください。
皆さまもいろいろな感染予防をされていると思います。
手洗いやアルコール消毒、3蜜を避けたり、指での接触を極力さけたりなど。
その1つの候補である「うがい」について調べてみました。
一般的にかぜ予防のイメージのあるうがいですがコロナ予防の効果はあるのでしょうか。
大阪大学のインフルエンザに対するうがいの予防効果の研究があります。
うがいをする人としない人で、かぜとインフルエンザの感染にどれだけ差がでたのかを調べたものです。
結果はかぜに対しては若干の予防効果が認められたものの、インフルエンザに対しては効果なしだったそうです。
喉の粘膜にウイルスが吸着して、細胞の中に侵入していくのにかかる時間はわずか数分~20分くらいだそうです。
そのため、そのあとにうがいをしても予防効果がないのです。
正確なデータはありませんが、コロナもウイルスなので同じようなものではないだろうかと予想するのです。
以上のことから、うがいはコロナ感染に有効な予防方法ではないだろうと思います。
しかし、口腔内をきれいにすることは、歯周病菌などの有害な菌を減らすことで全身の免疫力を高め、
かぜの罹患率を減少させることがわかっていますので、コロナウイルスにかかりにくく、
症状を軽減することができる可能性があるのです。
香坂歯科でも診療台へ着席時に消毒薬でうがいをお願いしていますが、
これは一時的にでも口腔内のウイルスを減少させて感染予防を図るためのものですので、
みなさま引き続きご協力をお願いいたします。