道徳と倫理

2022.01.05

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になりました。

哲学界のロックスターの異名をとるドイツのマルクス・ガブリエル氏は、
多くの著書でコロナ後の社会、人間の変化について記しています。

その変化の中の一つとして「倫理や道徳が世界の価値観の中心になる」ことを主張しています。

この2年間、私たちは家族や他人に感染させない、そのために自分が感染するリスクを軽減する行動を取ることを考えてきました。以前より他者や社会を慮ることに神経を集中させていたとも言えるのではないでしょうか。

例えばコロナ禍において県境を跨いで祖父母に会いに行って良いのか?
体調が多少でも普段と違うようであれば仕事を休むべきか?
大きな会場でのイベントを開催すべきか?などなど、、、これらは倫理的な問いです。

つまりあらゆる場面で以前より倫理的な決断をすることを強いられ、それが習慣化していると思います。
正解は無いのかも知れませんが、まず道徳的に倫理的に考え実行することが今まで以上に重要視される時代になると同氏は記しています。

経済をはじめ世の中の仕組みも利益主導ではなく、他者の尊厳、健康や生き方を気遣い、尊重することが優先されるようになると予測しています。

私たち、医療法人おひさま 香坂歯科医院スタッフも人間としての倫理的、道徳的思考をベースに持ち、医療人としてさらにそれを昇華させたものを備える必要があると思います。倫理・道徳面も練磨し、心の置き方も変わり、そのことが質の高い生活習慣の指導や新しい医療の技術の習得に活かせると考えます。

本年もスタッフ一同「口腔内健康からの健康寿命の延伸」が高いレベルで実現できるよう一日一日学びを深め努力する所存でございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

ご周知のとおり、現在岩国市ではオミクロン株が信じられないスピードで感染拡大しています。
医療法人おひさま香坂歯科医院は、スタッフ全員の抗原検査の実施をはじめ今まで以上の感染拡大予防策を講じています。

皆さまもこの危機に対して、どうぞ充分にご留意されますことをお願い申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。

院長 香坂陽介